白蛇伝のあらすじや作者は誰?日本初の長編カラーアニメ!

昭和33年(1958年)10月22日、日本初の長編カラーアニメーション映画「白蛇伝」が公開されました。

この記事では「白蛇伝」のあらすじや監督についてまとめました。

この記事でわかる事
  • 「白蛇伝」ってどんな作品?
  • 「白蛇伝」の監督は?
  • 「白蛇伝」のあらすじ
  • 「白蛇伝」制作の経緯
目次

「白蛇伝」ってどんな作品?

「白蛇伝」は林房雄の「白夫人の妖術」を原作とする日本初の長編カラーアニメーション映画です。

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「白蛇伝」概要
  • 監督:薮下泰司
  • 脚本:薮下泰司
  • 出演:森繁久彌・宮城まり子
  • 制作:東映動画
  • 配給:東映
  • 公開:昭和33年10月22日

キャッチコピーは「蛇精の姫、幻術使い、珍獣の数々の乱舞跳梁」だったよ!

当時は映画「一心太助 天下の一大事」の同時上映作品として公開されました。

主役の声優をつとめた森繁久彌の演技に宮崎駿が感銘を受け、後に「もののけ姫」の乙事主役を依頼するために自ら森繁のもとに足を運んだそうです。

「白蛇伝」の監督は?

「白蛇伝」の監督は薮下泰司です。

薮下泰司のプロフィール
  • 本名:薮下泰次
  • 生年月日:明治36年(1903年)2月1日
  • 命日:昭和61年(1986年)7月15日(享年83歳)
  • 出身地:大阪府北河内郡四条村(現大東市)
  • 最終学歴:東京美術学校写真科

薮下泰司は戦後に設立された日本動画株式会社で初めてアニメーションの製作に参加しました。

日本動画は昭和31年に東映株式会社に買収され、東映動画株式会社となりました。

東映動画株式会社は、現在の東映アニメーションのことだよ。

「白蛇伝」は東映動画株式会社で制作されています。

薮下泰司は白蛇伝の後にも多くのアニメに関わり、NHKの人形アニメ「ひょっこりひょうたん島」でも演出をつとめています。

「白蛇伝」のあらすじ

「白蛇伝」の原作である「白夫人の妖術」は中国の民間説話を題材としています。

「白蛇伝」
  • 時代:中国の宋代
  • 舞台:西湖の畔
  • 主人公:許仙
  • 白蛇の精:白娘
  • 青魚の精:小青
  • 主人公の友人:パンダ
  • 主人公の友人:ミミィ
  • 高僧:法海

物語のはじまり

心優しい少年許仙は飼っていた可愛い白蛇を、大人たちに言われて泣く泣く野原に捨てる。

捨てられた白蛇は十数年後の嵐の日に美しい少女、白娘の姿に変化し、お供の青魚の精である小青と法術で西湖のほとりに邸宅を作る。

成人した許仙は美しい音色に誘われて、美女となった白娘と出会う。

同じころ許仙の友人であるパンダとミミィはあやしい少女に導かれ、胡弓を見つけていた。

ペットが美女になって戻ってきたんだね

許仙と白娘の恋

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夜になって許仙が笛を吹くとそれに応えて胡弓が鳴り始める。

許仙達はこの不思議な胡弓の持ち主を探して小青に出会う。

小青に導かれて西湖のほとりの邸宅にたどり着き、許仙は白娘に再会し、夢うつつの時を過ごす。

そのころ、高僧法海は許仙と白娘が恋に落ちたことを法力によって感じとり、許仙を救わなければならないと決意する。

それは余計なお世話じゃないかな…

蘇州追放

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成り行きで入り込んでしまった宝物殿で、小青やパンダ、ミミィは宝石を見つけ、2つを許仙と白娘に持ち帰る。

その宝石は国宝であったことから許仙は盗人として捕まり、蘇州に追放される。

白娘は愛する許仙を追って蘇州に向かい、そこで法海と遭遇し、敗れる。

逃げ出す白娘を追おうとした許仙は崖から落ちて絶命する。

やっぱり余計なお世話だった!

幸せの国へ

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白娘は自分が力を捨てて人間になる事と引き換えに、竜王に許仙を生き返らせてくれるように頼む。

竜王はその願いをかなえ、白娘に命の花を授けた。

命の花を持って許仙のもとに現れた白娘を、法海は化け物と信じて追い返す。

小青は許仙の体を取り返すためにナマズの力を借りて嵐を起こすが、いまや人の娘となって許仙のもとに向かっていた白娘の舟も巻き込まれてしまう。

小青たちによって命の花は許仙のもとに届けられ、息を吹き返した許仙は海中に飛び込んで溺れかけていた白娘を救う。

法海は人間になった白娘の愛が本物だとやっと納得した。

だから余計なお世話だったんだって…

法海によって舟に迎えられた2人は、幸せの国へと旅立ってゆく。

「白蛇伝」制作の経緯

「白蛇伝」は「白夫人の妖術」を原作とする「白夫人の妖恋」のヒットをきっかけに制作されました。

「白夫人の妖恋」概要
  • 監督:豊田四郎
  • 脚本:八住利雄
  • 制作:東宝/ショウ・ブラザーズ
  • 配給:東宝
  • 公開:昭和31年(1956年)7月5日

「白夫人の妖恋」のヒットをきっかけに香港からアニメ化企画が持ち込まれました。

当時の日本はまだ、アニメ制作会社そのものが少なく、最大手の日動映画ですら社屋を持っておらず、高校の空き教室を間借りして制作しているような状況でした。

東映はこの長編アニメーションの政策のために数年がかりでアニメーション制作の体制を整え、昭和32年(1957年)には東大泉にある東映東京撮影所の敷地内に動画スタジオを完成させました。

これをきっかけに大泉周辺にアニメスタジオが集まったんだよ。

まとめ

  • 「白蛇伝」は日本初の長編カラーアニメーション映画
  • 「白蛇伝」は中国の民間説話をモチーフとする「白夫人の妖術」を原作とする
  • 「白蛇伝」の監督は薮下泰司
  • 大泉にアニメスタジオが多いのは、「白蛇伝」のために東映が、東京撮影所内に動画スタジオを建てたから
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